さて、iPhone 6 に続いて、かねてから噂のあった 腕時計型デバイスが発表された。名前は Apple Watch。ささっと見て行きましょう。
Apple Watch とは
Apple Watch は最近流行りのスマートウォッチ。いつものように、満を持して発表してきたと言う感じ。オタッキーな記事を書くのは好きじゃないので、オタクが頑張って書くパンピズムをご覧下さい。
Apple Watch は2サイズ × 本体素材6種類 (×) バンド(ベルト)が6種類
腕時計がファッションアイテムであることは大多数が同意するところだと思う。これを意識してか、Apple Watch には大きいのと小さいのの2種類が用意されている。大きさを選んだら、本体の素材と色を計6種類から選ぶ事が出来る。選択肢は
- ステンレススチール(シルバー。腕時計で一般的な感じ。)
- ステンレススチール(黒)
- マット仕上げのアルミ(シルバー)
- マット仕上げのアルミ(黒)
- 18Kイエローゴールド
- 18Kローズゴールド
となっており、既にワクワクしてくる。さらにこれまたファッションアイテムとしては最重要とも思われるところのバンドだが、本体の素材との組み合わせが決められており何でも好き勝手に着けられるわけではない(まあ人に借りれば可能だろうが。)。とはいえ、その組み合わせはサイズ違いも含めて34種類。それぞれ紹介されているので、公式サイトを見ていただきたい。個人的には特にゴールドモデルの良さげ感が際立っている。
ちなみにステンレススチールモデルは Apple Watch、アルミモデルは Apple Watch Sport、18Kモデルは Apple Watch Edition という無駄にカッコいい名前がついている。クゥ〜!
文字盤のカスタマイズ
これを腕時計としてみたときに、画面である事を最大限に生かせる魅力と言ったらやはり文字盤を好きなデザインに変更できることだ。これは画面を持った腕時計としては当然誰もが期待する所だろう。Apple Watch では、様々な文字盤のデザインや、天気、株価の表示なども含めると、最初から200万通り以上のデザインを選択可能だという。どんだけだよ。
機能性
これはスマートウォッチであるからして、当然どこがどんな具合にスマートなのかと言う事がそれなり以上に大事になってくる。基本的なところでは手を持ち上げた事を認識して時計を表示するなど、使い勝手への配慮はさすがの Apple である。なにしろ Apple 的にこういうものを作るのは初なので、どんなもんか、と言う感じでさっと見て行きたい。
通知
Apple Watch は iPhone 5 / 5c / 5s / 6 / 6 Plus と無線で接続する事が出来る。このおかげで嬉しい事が沢山あるわけだが、まず当然、iPhone に到着する通知は全て Apple Watch で確認する事が可能である。むらかみふくゆきさんが Android Wear のレビューを書いてたときにも仰っていたが、Yo ごときのためにわざわざ携帯を取り出さなくても良いし、しょーもない迷惑メールごときのためにポケットや鞄から携帯を発掘する必要は無いわけである。要らなかったら腕時計だけでポイできる。そんで、なんとなく携帯見るのめんどくさーいときにもちらっと腕時計を見れば、放っておいていいのか割と重要なのか判断がつく。これはそれなりに楽しい事のように思う。
腕時計同士でのコミュニケーション
これはうーんどうなのか、ある程度普及しないとわからないけど、Apple Watch 同士でコミュニケーションを取る事が出来る。Apple Watch に絵を書くと、それが相手に伝わったり、自分の Apple Watch をトントンと叩くと、相手の Watch がそれに合わせてトントンと震えたり、さらには自分の心拍に合わせて相手の Watch が振動(!)し合うという何ともリア充な事が出来るわけである。何そのセンス。
蛇足だが、Apple Watch の振動は携帯のバイブのようなものではなく、本当にトン、トン、とかるく指で叩くような動きを出す事が出来る。これは結構ストレスフルであることに貢献するような気がする。
スポーツ&フィットネス
Apple Watch の大きな希求ポイントとして作られているのがスポーツ関係の機能である。このためのアプリケーションが2つ搭載されている。
まずは「アクティビティ」アプリケーションについて。これは活動量を提案し、計測するものだ。やってくれるのは以下のような事。
- 心拍数の計測
- 加速度センサーで全身の動きをキャッチ
- 個人に適切な1日の消費カロリー数を提案&計測
- 早歩き以上の行動を運動と見なし、運動量を計測
- 立ち上がるという動作を計測し、1日の目標数と比較
毎日健康でいるために必要な運動を提案、計測してくれると言うわけである。
2つ目は「ワークアウト」アプリケーション。これは、運動をやっている最中に使用するものだ。運動時間、ペース、運動の内容、消費カロリーなどを計測し、目標を提案したり、ゴールが近づいたら励ましてくれたりする。自己ベストを更新したらバッヂがもらえたりもするそうな。それってソーシャル化したらより良いと思うんだけど、どうなのかな。
んで、これらの運動やアクティビティの経過は、iPhone で全てまとめて確認できる。自己分析もできるというわけである。
アプリケーション
スマートウォッチであるからには好きなアプリケーションを入れて使えるわけだが、今回は最初から入っているものを紹介。特に地図の道案内は腕時計である事が非常に生きてくると思われる。携帯で片手を塞ぎながら歩いて行くのって結構不格好だしコミュニケーション不良に気をつけなきゃ行けないので大変なのである。以下に便利そうなのを抜粋して羅列する。
- カレンダー。予定の時間になったらその内容を表示。
- マップ。道案内で曲がるべき角に近づくと、振動して教えてくれる。
- Passbook
- ミュージック。iPhone の音楽再生リモコン。
- リモートカメラ。iPhone のカメラの無線リモコン(!)。
- ストップウォッチ、タイマー、アラーム。腕に付いてると便利だよね。
- 天気
- Siri。一応。腕時計に話しかける様はちょっと近未来 SF 的かも。
- 設定。iPhone の機内モードや Bluetooth、ミュートのオンオフができるらしい。Bluetooth 切っちゃって良いのかなあ。それから iPhone の位置も特定可能(地味に嬉しいですね)。
連携
Apple Watch で読んでいたメールの続きを iPhone でそのまま読んだり、書きかけのメッセージの続きを iPhone で書いたり。これは使用障壁を下げるだろうな。
使い勝手
これは実物を使わないと何とも言えないのでカリフォルニアに行ってるプレスの皆様に頼ろうと思いますが、タッチだけではなく、むしろ右上のつまみ(デジタルクラウン)がかなりいい感じのよう。ちっさい画面でつまんだりとかできないですからね。これで地図を拡大縮小とか、リストをスクロールとか、時間を指定したりとかできるようだ。
また、文字盤を上にシュッとするだけで、天気予報、次の予定、現在地の地図などを一目で確認する事が出来る。
電池
ぶっちゃけわからん。まだ全く発表されていないのだ。動作画面にもバッテリ残量的な表記は無い。ここ非常に重要だよね。何度も充電するなんて事は避けたいはずだし。ちなみに充電の方法としては、充電器を文字盤の裏にカポッと磁石でハメることにより充電が出来る。
防水
ぶっちゃけわからん。まあ内部構造で全てを1パッケージにまとめたとか、充電は無接点方式だとかのあたりで防水…なんじゃないかなーくらい。でも腕時計に防水は必須なので経過を見守りたいところ。
NFC
わかりやすくいうと、おサイフケータイである。おサイフウォッチとでも言うのか。クレジットカード、デビッドカード、iTunes カードを登録して支払いに使う事が出来る。iPhone 6 と同様の Apple Pay という仕組み。しばらくはアメリカのみ。他の国は鋭意調整中との事。
他のユースケースとしては、ホテルのキーロックに Apple Watch をかざすだけで解錠できるという使い方も出来るようだ。案外色んな使い方をさせてくれるのかもしれない。
以上。いざ出てみると、非常にいい感じにまとめてきたなと言う印象がある。まずアレだ、スタイルから選べるのが非常に良い。あのデザインが受け入れられるかは実物が出てからと言う事になるだろうが。私はしょうもない通知で携帯をいちいち取り出すのが面倒だなと感じてきていたので、そういう点での魅力もある。
いやーぶっちゃけ欲しい。余裕があれば。そんな余裕は無い。まずは仕事だ、仕事を見つけよう。うん。