パソコンの標準アプリって案外高機能で大抵のことが済んでしまうという事実は、オタク諸兄においては常識だと思われます。しかし、その知られざる実力は一般ユーザーには届いておらず、1円も払わずとも実現可能なことのために数千円のアプリを買うという事態が頻発していることも事実です。そんな状況を見かねて書き始めるこのシリーズ、(私が Mac 使いなので)Mac の標準アプリによる楽しいライフをエヴリワンにシェアリ(
今回は画像や PDF をダブルクリックすると開く、「プレビュー」アプリについて。
今回は画像の編集について。お品書きはこちら。
- いらない部分を切り取る
- 色を調整する
- 文字や矢印を書き込む
- 回転する
いらない部分を切り取る
画像のいらない部分を切り取り、必要な部分だけを残すことができます。わざわざ Skitch を入れる必要はありません。
こういうスクリーンショットを撮ったとします。
ゲームを作るソフトです。画面の紹介がしたいので、画面以外の部分はぶっちゃけ要りません。もっと言うとパンダの部分だけ欲しいですね。これをプレビューで開きます。
残したい部分をドラッグして選択して、⌘+K キーを押します。
以上です。画面を閉じます。保存は閉じた時に勝手に行われるので自分でやんなくていいです。簡単ですね。
まとめ:ドラッグして選択 → ⌘+K(Kiritori の K と覚えましょう)
色を調整する
色の調整だなんて、Photoshop がいるんじゃないの?いえいえ要りません。
せっかくなので先ほどのパンダに登場してもらいましょう。画像を開き、「ツール」メニューから「カラーを調整…」をクリックします。
すると、以下のような黒いウインドウが現れます。
黒いし、つまみがたくさんあってなんだかプロっぽいですね。これでちょっとした色の調整ができます。画像編集の詳細は省いてざっくり説明しますと、
- 一番上のグラフ:無視しましょう。気になったらググりましょう。
- 自動レベル:とりあえず押しておきましょう。大抵少しきれいになります。
- 露出:明るさを変えます。
- コントラスト:画像の明るい部分と黒い部分の差を広げたり縮めたりします。なんかぼんやりした画像はコントラストを少し上げるといいことが多いです。
- ハイライト:明るい部分だけを暗くします。白く飛びかけている部分の画質が上がることがあります。
- シャドウ:暗い部分だけを明るくします。黒くつぶれかけている部分の画質が上がることがあります。
- 彩度:左に行くとモノクロになっていきます。右に行くと色の濃さが増します。やりすぎるとむっつり(?)します。
- 色温度:左に行くと青っぽく、右に行くとオレンジっぽくなります。食べ物の画像は少し右にやると美味しくなります。
- 色合い:左に行くと緑っぽく、右に行くと紫っぽくなります。写真が緑がかることがありますが、これで直せます。
- セピア:セピアカラーになります。
- シャープネス:ぼんやりした画像がくっきりします。当然ですが、手振れやぼんやりしすぎてるのは無理です。やりすぎるとツブツブしてきます。
気にいる感じに調整できたら、画像を閉じましょう。保存は自動です。
文字や矢印を書き込む
そんな高度なこと…Skitch がいるんじゃないの?いえいえ要りません。
画像を開くと、上の部分にこういうボタンがありますのでおもむろにクリックします。
すると、なにやらボタンがたくさん出てきます。恐るるなかれ、今回覚えるのは二つだけです。
まずは左のボタンを押すと、描き込む図形を選べます。試しに矢印を置いてみましょう。左のボタンを押し、矢印マークを押します。
画像に矢印が現れますね。この矢印には両端に青い丸が付いています。これをドラッグすると、矢印の向きを変えられます。中央の黄緑丸を動かすと、曲がります。矢印自身を持って移動もできますね。では、パンダの顔を指してみましょう。
を押し、色を指定しましょう。透明になっているのかもしれません。
では次に、右の「T」ボタンを押してみましょう。
画像に「テキスト」という文字が載りましたね。この文字は自由に編集できます。ここに PANDA と書いたら、文字の周りでマウスが手の形になる場所があるので、そこを掴んで動かしましょう。
文字の大きさや色は、一番右の A ボタンから変えることができます。
以上です。終わったら画像を閉じます。保存は勝手にしてくれます。
回転する
携帯で写真を撮ったら / 送られてきた画像が90度回転していた。時々ありますね。慌てる必要はありません。Photoshop を買う必要もありません。
今回はパンダが90度回転していた場合を考えてみましょう。
…もうここに画像を載せるまでもないですね。画像は見事回転します。終わったら、画像を閉じましょう。保存操作は不要です。
よく使いそうなのに絞りましたが、まだこの何倍もの機能がプレビューには備わっています。プレビュー、なかなか侮れないヤツなのです。気になったら弄り倒してみましょう。